2012年10月31日水曜日

でっかくなりません ハイネズ

ヒノキ科ビャクシン属のハイネズ

Juniperis conferta

この仲間で代表的なのはイブキ(ビャクシン) Juniperis chinensis で、鎌倉建長寺の境内には樹齢750年ともいわれる巨木があります。
ところが、日本原産のハイネズはその名の通り地面を這うように生育し、巨木にはならないのです。海岸沿いなんかに生える木なので、強風や水分不足などの環境条件に適応したのでしょうね。
今回の写真は、庭にコニファーとして利用されることの多い、ブルーパシフィックという品種です。いかにも太平洋沿いの海岸にありそうな良い名前です。
写真は2012年10月26日に横浜市都筑区で撮りました。


樹高は30センチくらいです



新葉は緑色なのですが…



成熟した葉は青みが強くなります

2012年10月30日火曜日

葉っぱ以外は変わりなし  タカノハススキ

葉っぱに黄色い斑が入るススキのタカノハススキ

Miscanthus sinensis 'Zebrinus'

ヤバネススキとよばれたり、英名ではゼブラグラスといわれたりします。いずれも葉っぱに入る斑の印象からの名前ですね。

斑入りの葉っぱ以外は、普通のススキと変わらないような気がしますが、あえて言えば少しだけ性質がおとなしくて、普通のススキほど猛烈に増殖はしない気がします。

写真は2012年10月26日に横浜市都筑区で撮りました。


こんもりと立派な株です



葉の斑は、一つだったり複数だったり



穂は普通です

2012年10月29日月曜日

フォーチュン再び

この時期になるとどうしても取り上げたくなるのがこれ。
球根ベゴニア・フォーチュン

Begonia X tuberhybrida

この時期の花壇では、他にはない色調で私たちを楽しませてくれます。
花壇だけではなく、ハンギングでも素晴らしいパフォーマンスを発揮します。

ハロウィーンにもピッタリな感じ。
昨年も書きましたが、今年も書いときます。
「フォーチュンで彩られてライトアップされた美しい夜の街で、吉瀬美智子さんとデートしたいなぁ…(笑)」

写真は2012年10月26日に横浜市都筑区で撮りました。


















2012年10月28日日曜日

御霊神社のタブノキ

こちらは鎌倉・御霊神社のタブノキ

Machilus thunbergii

こちらの神社は、江ノ電がすぐ脇を通る素敵なシチュエーションにあります。
そんな中で、のびのび育った感じがあるタブノキ。こいつは幸せそうだ!

鎌倉周辺には、古くからのお寺や神社が多くあり、それらとともに大切にされてきた巨木がたくさんあります。これからも、たまには「かながわの名木100選」の木をご紹介したいと思います。

さて、タブノキは照葉樹林の代表的な構成樹種で、黄八丈の染色に樹皮が使われたようです。スダジイは黒ですが、こいつは鳶色!
樹皮は全然そんな感じではないのに不思議です。

こいつの写真を撮っていたら、江ノ電が通り過ぎました。良い日です。

写真は2012年10月21日に神奈川県鎌倉市で撮りました。


かながわ名木100選



のびのび育った感があります(笑)



明るい樹冠



御霊神社はこんな素敵な場所に。手前は愛車(笑)



立派な社です



たまに、江ノ電がのんびりと走ってきます




2012年10月26日金曜日

五霊神社のイチョウ

神奈川県逗子市沼間にある五霊神社。境内は巨木が多いのですがひときわ目を引くのがこのイチョウです。

Gingko biloba

私が見たことがあるイチョウの中ではナンバーワンの巨木です。見上げると、凄まじいその大きさがわかりますが、写真では伝えきれないのが残念です。おまけに、引きがない場所で、どうしても全体が撮れません…
さらに、これだけの木になると、樹皮も通常のイチョウとは全く異なり、樹皮を見ただけではイチョウとわからないかも…

しかし、巨木だけは、是非ともご自分の目で見ていただきたいなぁ…
これからも、私が感銘を受けた巨木を紹介しますので、是非とも現地まで見に行ってください!



銀杏は落ちていない感じなので、雄の木なのかな?

写真は2012年10月21日に神奈川県逗子市で撮りました。


かながわの名木100選



落ち着いた神社です。左の木が大イチョウ



見上げると圧倒されます



天まで届け!



樹皮はイチョウとは思えません…



2012年10月24日水曜日

日野のスダジイ

横浜市港南区日野町の個人邸のお庭にある大きなスダジイ(シイノキ)です。

Castanopsis sieboldii

説明板では樹齢350年となっていますが、それから50年たっているので樹齢400年といってもよいと思います。素晴らしい木です。

我々が見学していると、お宅からおじいさんが出てきていろいろと教えてくれました。
そのお話によるとやはり、一時より回復したものの、やはり元気な状態では無いようですとのこと。
400年の樹齢ですから、多少は仕方ないですね。
それにしても巨木を見るといつも思うのは、それらには必ず何らかの人の思いが関わっているということ。巨木に神性を感じるのも当たり前かもしれません。

さて、この木には実がついてましたが、スダジイの実は、あくが少なく、炒ってそのまま食べることができる貴重などんぐりです。
また、樹皮は黄八丈の黒の染色につかわれます。こいつの樹皮で染めた布を泥に浸し、泥の中の鉄分と、スダジイの樹皮に含まれるタンニンを結合させることで黒を作り出します。

写真は2012年10月20日に横浜市港南区で撮りました。


神奈川名木100選です



素晴らしい樹形!



壮大な樹冠



どんぐりがなってます



小粒ですが美味しいとのこと



殻斗(帽子)は帽子状では無く、三裂します

2012年10月21日日曜日

浜離宮恩賜庭園のマツ

これまた、緑化フェアの会場の一つ浜離宮。
江戸時代に将軍家のお鷹狩の場として利用されていたそうです。
汐留の高層ビル群に、ぽっかり浮かぶ庭園は、タイムスリップしたかのよう。初めて行きましたが、結構感動してしまいました…

2012年10月12日に撮影しました。


樹齢300年のクロマツ。見事な枝ぶり。手入れは六人で二週間を要するそうです。



将軍家の盆栽。五葉松・樹齢550年。物凄い木です。前の写真の樹齢300年のクロマツと比べると樹種が違うとはいえ、育つ環境でこれだけ樹形に差が出るのですね!木は不思議です!



これが浜離宮の今の姿を典型的に表す写真だと思います。高層ビルとも調和しているように感じるのが不思議です。

2012年10月20日土曜日

昭和記念公園の木々 2

前回に続いて、昭和記念公園の木々を!
2012年10月12日撮影。


トウカエデ。これも自然樹形が美しい。メイプルシロップの木ですね



イチョウ並木。これは剪定がしてありますが美しい並木です。あと少しすると黄色いトンネルになりますね。



でも、「銀杏爆弾」にはご用心!



これまた、美しいアメリカスズカケノキ(プラタナス)。街路樹に多く使われますが、強剪定されてしまうので本来の樹形の美しさはなかなか見られません。



樹皮は独特の模様があります



名前の由来はこの、鈴のような実


2012年10月18日木曜日

昭和記念公園の木々 1

昭和記念公園の良さは、花もさることながら、点在する巨木が見事なこと。
特に芝生の中にたたずむ木々には何とも言えない味があります。
無理な剪定をかけていないので、自然樹形で、その木がもつ本来の美しさが表れているように思えてなりません。

2012年10月12日撮影


ケヤキ。あまり大きく見えませんが下の男性と比べると…



ヒマラヤスギ。世界三大庭園樹の一つです

2012年10月16日火曜日

昭和記念公園のコスモス

第29回都市緑化フェアTOKYOの会場の一つの昭和記念公園。今週は都市緑化フェアのご紹介もかねてのご紹介。

今回は昭和記念公園のコスモス。
かなり広大な面積に様々なコスモスが植栽されており、今が見ごろです。
これだけの面積で綺麗に咲かせるのは大変だと思います。管理の皆様には頭が下がる思いです。

写真は2012年10月13日に昭和記念公園でとりました。


今が見ごろです



黄色い品種も

2012年10月14日日曜日

やっと咲いたよ キンモクセイ

初秋の代表的な花木キンモクセイ
ご存じ、香りが素晴らしい木です。

この木は例年だと9月下旬、昨年はこのブログによると(笑)、10月2日に横浜市栄区では満開になってます。今年は10月14日現在、4分咲きというところ。咲きだすと、あっというまに満開になるので、ピークは15~17日くらいかな?

ヒガンバナも、キンモクセイも、昨年も遅い開花でしたが、今年はさらに遅れてます。夏の暑さなのか、乾燥なのか、残暑なのか…原因は不明…

ナンバンギセルも遅いと思ってましたが、昨年は10月16日ごろに見ごろだったようですから、まだ咲いていないのかもしれません。

写真は2012年10月14日に横浜市栄区で撮影しました。


やっと咲き始めました。香りも漂ってきます



まだまだ蕾も多いようです



全体的には4分咲きかな…

お間違えなきよう! ツルハナナス

園芸店などでは「ヤマホロシ」として売られることが多いツルハナナス

Solanum jasminoides

こいつは南米原産のナス科のつる性植物です。日本の山野にも自生するヤマホロシ(Solanum japanense)は近縁ではありますが別の種です。

さてさて、こいつはすさまじく丈夫なようで、最近はあちこちのご家庭で、生け垣やフェンスにまきついております。花は薄い青から白に変化咲きしてなかなか綺麗ですが、なんだか一年中咲いているような気がする…

写真は2012年10月7日に横浜市栄区で撮りました。


最近見かけることが多くなりました



ナス科の花ですね